DATE : 2014/05/29 (Thu)
先週、じいちゃんが亡くなった。
90歳だった。
3月に脳梗塞で倒れて、回復できなかった。
入院してから検査で肺がんなども見つかったけど。
けれど、前日まで元気だった。
じいちゃんは、絶対100まで生きると思ってた。
冗談じゃなく、丈夫だった。
89歳までゴルフでラウンドしていた。
90歳になっても肉も食べるしお酒も飲むし。
車も運転してどこにでも出かけるし。
腰なんか全然曲がってなくて、冬でも靴下履かないし。
倒れる少し前にも、焼肉に行ったんだよねぇ。
前日にも近所を散歩しているのを見かけた。
けれど、90歳になってから、食べれんようになって、体力も落ちたーーなんてことを言っていた。
周りからすると、十分すぎるくらい食べて、しゃきしゃき動いていたように思ったのだけど。。。
じいちゃんの遺影は、本人が準備していた。
でも、これにしてと言われていたわけではなくて、入院してからじいちゃんの荷物を片付けていたら、父が引き出しから見つけたのだ。
芸能人みたいに素敵な写真だった。
ちょっと微笑んで。
家族の誰も、いつ撮ったのかも知らなかった。
ここ数年のうちに撮ったものっぽかった。
なんのために撮っていた写真かは、わからないけど。
遺影にと思って準備をしていたのだと思ったら、たまらなく切なくなった。
食べられなくなったというのは本当のことで。
ひしひしと体の衰えを感じていたんだろう。
じいちゃんとうちの両親は実はあまり仲が良くなかった。
でも、私には優しかった。
じいちゃんばあちゃんというものは、やっぱ、孫には特別な存在。
周りがなんと言おうとも、じいちゃんは特別。
小さい時はよく遊んでくれた。
近所のお店に一緒にアイスクリームを買いに行った。
バトミントンの相手もしてくれたなぁ。
よくじいちゃんの背中をマッサージして踏んであげたなぁ。
いつも褒めてくれた。
自慢の孫だと言ってくれた。
大人になってからは、少し距離ができた。
近所に住んでいるのに、あまり顔も合わさなかった。
でも、じいちゃんは、どこかに出かけてはたこ焼きだのチョコレートだのお土産を買ってきてくれた。
母親は、じいちゃんは私にはいい顔ばかりするけど、家では怒ってばかりだと愚痴っていた。
それは当然、だって私、孫だもん。特別なんだもん。
生まれた時からそこにいたじいちゃん。
そこにいるのがあたりまえ。
あたりまえ過ぎて、甘えてたんかなぁ。
もっと、ありがとうって言えばよかったなぁ。
お見舞いに行っても、なんか何も言えなかった。
ありがとうなんて言ったら、お別れ言ってるみたいで、言えなかった。
だから、普段から言っておけばよかったって。
長くはないとは聞いていたけれど。
あと、2ヶ月くらいだと聞いていたのに。
急にいそいで逝ってしまった。
外出先で母から連絡があって。
あんまり良くないみたいだからと言われて。
じゃあ、帰りによるねなんて言ってるうちに、30分したらまた電話かかってきて。
間に合わなかった。
ありがとう。
ありがとう。
ただ、それだけ。
いまは伝えたい。
亭主元気で留守がいいってばあちゃんはよく言ってたっけ。
だから今頃、天国で、もう来たの?って言われてるかも(笑
思い出いっぱい。
ありがとう。